電動自転車のメンテナンス

ヤマハの電動自転車のバッテリーについて徹底解説。容量・種類・寿命・選び方などについてを説明します

ヤマハの電動自転車のバッテリーについて徹底解説。容量・種類・寿命・選び方などについてを説明します

ヤマハの電動自転車は、日常の移動手段として非常に便利な乗り物です。その電動自転車の心臓部とも言えるバッテリーは、自転車の性能や使い勝手に大きく影響します。

ヤマハの電動自転車のバッテリーに関して、容量や種類、寿命、選び方などについて詳しく解説します。バッテリーの基本的な知識から、長持ちさせるためのコツ、注意点まで幅広くご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

また電動アシスト自転車のバッテリーに関しては、下記特集ページでより詳しく解説しています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。

電動アシスト自転車のバッテリーについて徹底的に解説します

ヤマハ電動自転車のバッテリーは4種類

ヤマハ電動自転車のバッテリー

ヤマハ電動自転車のバッテリーは、旧型を含めると以下の4つの種類があります。

 

走行距離

充電時間

重量

価格(税込)

15.8Ah

約70km

約4.5時間

約2,350g

49,940円

15.4Ah

約60km

約4時間

約2,800g

49,940円

12.3Ah

約50km

約3.5時間

約2,200g

43,340円

8.9Ah

約40km

約2.5時間

約1,850g

40,810円

 

電動自転車の購入時は、指定のバッテリーが搭載されていますが、買い替え時や追加購入分ではバッテリーのアップデートが可能です。

ただし、車体部品の交換が必要なモデルもあるため、バッテリーを購入する前に確認が必要になります。

人気車種の互換性は、以下の通りです。

車種

15.8Ah

15.4Ah

12.3Ah

8.9Ah

PAS Baddy un SP
リアチャイルドシート標準装備モデル

標準搭載

PAS Cheer

×

標準搭載

PAS CITY-SP5

標準搭載

PAS SION-U

標準搭載

×

◎互換性あり ◯互換性あり※部品交換が必要 ×互換性なし

その他車種の互換性については、ヤマハのPAS総合カタログで確認ができます。

ヤマハ電動自転車のバッテリーの寿命

ヤマハ電動自転車のバッテリーの寿命

ヤマハ電動自転車のバッテリーの寿命は、充電回数で決まります。一般的には、充電回数が700回〜900回で寿命が訪れるとされており、年数にすると3年〜4年程度です。

しかし、使用方法によっては早く寿命が訪れることもあります。

バッテリーの使用頻度、充電頻度、使用状況に影響を受け、寿命を早めてしまうのです。長期間同じバッテリーを使い続けるには、ヤマハが推奨する正しい使い方をする必要があります。

ヤマハ電動自転車のバッテリーを選ぶ時のポイント

ヤマハ電動自転車のバッテリーの選び方

電動自転車のバッテリーを選ぶ時、容量の大きいものを選べば良いというわけではありません。

使用頻度や使用用途などに適したものを選ぶことが、バッテリーを長く使うポイントになります。

バッテリーを選ぶ時のポイントは4つです。

1.使用用途

2.使用頻度

3.走行距離

4.使用環境

容量

こんな人におすすめ

15.4Ah

15.8Ah

・通勤や通学で毎日使用する

・坂道走行や子どもを乗せた状態での走行が多い

・寒い地域に住んでいる

12.3Ah

・通勤や通学で毎日使用する

・中距離〜長距離走行が多い

8.9Ah

・電動自転車の軽さを求める

・価格を抑えたい

・使用頻度が低い

・走行場所は近所のみ

 

ヤマハ電動自転車のバッテリーの内部診断方法

また、YouTubeでもご紹介していますので、より詳しい診断方法は、下記の動画をご確認ください。

電動アシスト自転車のバッテリーの内部診断と基本情報について

ヤマハ電動自転車のバッテリーには、劣化度合いを簡易的に調べられる機能が備わっています。

バッテリーの実力容量や充電回数を確認でき、バッテリーの交換時期を判断する時にも役立ちます。

バッテリーの内部診断方法は、バッテリーの残量ボタンを長押しするだけです。残量ランプの点灯回数で劣化度合いを確認できます。

点灯回数

確認できること

1回目

バッテリー残量

2回目

充電回数

3回目

実力容量

 

充電回数や実力容量の見方は以下の通りです。

充電回数

1個点滅

0回~100回

1個点灯

101回~200回

1~2個点滅

201回~300回

1~2個点灯

301回~400回

1~3個点滅

401回~500回

1~3個点灯

501回~600回

1~4個点滅

601回~700回

1~4個点灯

701回以上

 

実力容量

1点灯

0~24%

2点灯

25~49%

3点灯

50~74%

4点灯

75~100%

 

ヤマハ電動自転車のバッテリーを長持ちさせるコツ

電動自転車のバッテリーを長持ちさせるコツは4つです。

1.バッテリー残量0%で保管しない

2.過充電をしない

3.高温下での使用や保管を控える

4.高負荷運転を控える

それぞれを詳しく解説していきます。

バッテリー残量0%で保管しない

バッテリー残量

電動自転車のバッテリーを残量0%の状態で保管を続けると、バッテリーの寿命を短くします。

できる限り、バッテリーの残量が20%〜30%(残量ランプ2灯)になった時点で充電を行いましょう。

特に、長期間電動自転車に乗らない場合は、定期的なバッテリー残量のチェックが必要です。

残量ランプが1灯になっているときには、適度に充電を行い残量を適切に保ちます。

過充電をしない

電動自転車のバッテリーは、満充電になると自動的に充電が停止しますが、放電によって少しずつバッテリー残量が減少していきます。

バッテリー残量が一定まで減ると、再び充電が開始されます。

電動自転車のバッテリーは、充電回数によって寿命が決まるため、充電が完了したら充電器から外しておきましょう。

高温下での使用や保管を控える

電動自転車のバッテリーは、暑さや寒さに弱いといった特徴があります。

そのため、使用する時の気温や保管場所には注意が必要です。

特に、夏場は長時間の使用を控えたり、自転車にバッテリーを取り付けた状態での保管を控えたりしましょう。

また、充電中もバッテリーの内部温度が上がるため、充電場所の室温を確認する必要があります。

バッテリーの保管に

おすすめの場所

・直射日光が当たらない

・湿気がない

・室温が15℃〜25℃

 

高負荷運転を控える

  高負荷運転

高負荷運転とは、坂道や重い荷物を乗せた状態での運転のことをいい、強いアシストが必要になります。

強いアシストはバッテリーを高温にしやすく、長時間高温状態が続くとバッテリーの劣化を早めてしまうのです。

高負荷運転はできるだけ避け、長時間高負荷運転をした場合は冷暗所で数時間保管し、バッテリーの温度を早めに下げるよう努めましょう。

ヤマハ電動自転車のバッテリーの注意点

ヤマハ電動自転車のバッテリーの注意点

ヤマハ電動自転車のバッテリーに関する注意点は3つです。

1.非純正品を使用しない

2.廃棄バッテリーは適切に処分する

3.異常を感じたら早めに対処する

非純正品を使用しない

ヤマハ電動自転車は、非純正品のバッテリーを使用した場合、故障や不具合が発生しても保証対象外です。また、発熱や発火、破損、故障の原因にもなり得ます。

実際に、2023年5月には中国製の非純正バッテリーを使用した電動自転車が発火しました。

自身だけでなく、周囲の安全を守るためにも、バッテリーを追加購入や交換する時は、必ず純正品を使用しましょう。

廃棄バッテリーは適切に処分する

電動自転車のバッテリーであるリチウムイオン電池は、強い圧力や衝撃を受けると発火する恐れがあります。

火災や事故に繋げないためにも、適切な方法で処分をしましょう。

廃棄バッテリーの処分方法は、以下の3つです。

 1.電動自転車またはバッテリーを購入した店舗に相談をする

 2.近くのヤマハの電動自転車取扱店に相談をする

 3.リサイクルセンターに回収してもらう

異常を感じたら早めに対処する

電動自転車のバッテリーを使用している時や充電している時に、以下のような異常を感じたら使用を中止し、早めに対処をしましょう。

・異音や異臭がする

・発煙している

・触れられないほど熱い など

事故に繋げないためにも、販売店やヤマハなどに必ず問い合わせを行い、その後の対応を確認することが重要です。

また、リコール製品に該当する場合は、早めに交換や返品対応をしてもらいましょう。

まとめ

 ヤマハ電動自転車のバッテリー解説   

ヤマハの電動自転車のバッテリーについて徹底解説しました。

バッテリーの種類や互換性、寿命を理解し、適切な選び方と使用方法を知ることで、長期間にわたり快適に使用することができます。

バッテリーの寿命を延ばすためのコツや注意点を守り、安全でエコな電動自転車ライフを楽しんでください。

「ノルーデ」では、定額で電動自転車をレンタルできるサブスクサービスを行っています。

「購入前に試してみたい」「いろんな車種を乗り比べてみたい」という方は、ぜひノルーデにご相談ください。