電動自転車で子どもを乗せる際の必ず知っておきたい注意点をまとめました。事故やトラブルを防ぐポイントをプロが解説します

停車時の転倒事故の多さ
参照:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/weekly_2018/pdf/weekly_2018_180509_0003.pdf
1つ目、停車時の転倒事故の多さについてです。
東京消防庁が発表している平成23年から28年の緊急搬送データによると、子ども乗せ自転車の事故が1349人救急搬送されており、そのうち大部分の1224件の理由が「落ちる」「転ぶ」となっていいます。
また、年齢で見ると1歳、2歳が圧倒的に多く、時期は4月から7月が特に多く発生していて、保育園への送り迎えが始まり自転車に慣れていないため事故につながっている可能性が高いと思われます。
さらに意外かもしれませんが、走行中・停車中で比べると、1歳・2歳に関しては停車中の事故件数の方が上回っております。
・保護者がちょっと目を離したすきに自転車がバランスを崩し転倒、子どもが肘を打ち骨折してしまった
・子どもがヘルメットをせず、シートベルトを外した状態で荷物を先に降ろそうたした時に自転車が転倒し、子どもがアゴをうち骨折してしまった など
停車中の事故、怪我に関してはほとんどの場合、パパママが注意することによって回避することができます。
ヘルメットの重要性について
警視庁の発表によると、自転車乗用中の死亡事故の約65%が頭部への致命傷を負っており、ヘルメットを被っていなかった方の死亡率は被っていた方よりも2.7倍高くなっています。
停車時の転倒でも、ヘルメットをしていない状態で子どもが側頭部を打ち付けたら危険なのは、イメージしやすいかと思います。
子どもはヘルメットを付けるのは最初は嫌がるかもしれませんが、ほとんどの子が慣れていきますので、万が一に備え必ずヘルメットを着用させるようにしましょう。もちろん、パパママもヘルメットの着用を推奨します。
日常でのチェックポイント
自転車は整備されていない状態で乗ると、乗っている方も周りにいる方にとっても非常に危険です。最低限以下の箇所は確認するようにしましょう。
ブレーキが効くか
ブレーキのゴムがすり減っていたり、レバーを握った時にゆるかったりすると、止まる力が弱くなっている可能性がありますので、気になったらすぐに自転車店で点検してもらってください。 タイヤに空気が入っているか、溝があるか空気が入っていないとパンクの原因にもなりますし、使いすぎて溝がないとスリップの原因になります。ライト、反射板が正常か
暗い道を照らすという意味でライトの重要性は分かると思いますが、周りの人や車に自分のことを知らせるという意味でも大変重要です。チャイルドシートに問題がないか
ガタついて固定に不安があったり、シートベルトがうまく閉まらない等の場合はお子様の転落の恐れがあります。気になるところがあれば、自転車店にてすぐに見てもらってください。子どもの乗せ降ろしについて
4つ目は乗せおろしについてです。乗せる前の準備から注意が必要です。こちらは本編動画で実践していますので、ぜひYouTubeをご参照ください。より詳しい解説ははYouTube本編をご参照ください!
YouTube本編動画では、実際の自転車を用いながらわかりやすく解説しています!
僕も1歳の子どもがいますが、まさに保育園が始まったばかりなので今回ご紹介した内容は実際に行っています。
子どものヘルメットも最初は嫌がっていましたが、すぐに慣れて今は登園前に自分で指差しし大人しくかぶるようになりました。
こういった安全利用について中々相談できるところもないと思うので、自転車本体に限らず気になる点があればノルーデまでお気軽にご相談ください。
ルールを守って安全に乗れば、電動アシスト自転車は本当に便利で助かります。大切なお子様を守るためにも、事故の無いように余裕を持って運転して下さい。