電動自転車のメンテナンス

電動自転車の誰でもできる”超”簡単セルフメンテナンス チェーンのお手入れ編

電動自転車の誰でもできる”超”簡単セルフメンテナンス チェーンのお手入れ編

駐輪場や街中で、チェーンがサビてしまった自転車を見かけたことはありませんか? 雨に濡れたままで何もお手入れをしないと、チェーンはサビてしまいます。 もちろんちょっとサビたぐらいでは通常の走行は問題ありませんが、自転車をより長く快適に乗る、安全性を保つためにはサビが出る前のお手入れが必要です。 今回は初心者の方でも“超”簡単にできるチェーンのお手入れ方法をご紹介します。

チェーンのお手入れを怠るとどうなる?

チェーンが錆びている画像

※上の画像ではわかりやすくチェーンカバーを外しております。

不具合例

  • チェーンオイル(油)切れによるキュルキュル音鳴り
  • チェーンの固着
  • チェーンが切れやすくなる
  • プーリーとの嚙み合わせが悪くなりカチャカチャと異音
  • 見た目が悪くなる

簡単に言うと、自転車の乗り心地が悪くなる上、うるさく、見た目が悪くなります。 チェーンだけではありませんが、定期的なお手入れを欠かさずきれいな状態で乗ることが、快適な乗り心地と安全性に繋がります。 具体的なメンテナンス方法をご紹介します。

チェーンの簡単メンテナンス方法

チェーンのメンテナンスは「汚れを落とす」「油をさす」「確認する」の3手順で、パーツを取り外す必要がないので初心者でも簡単です。

用意するもの

洗剤とグリス(油)については、自転車屋さんでセットで購入すると間違いがありません。 これを機に定期的なメンテをおすすめしますし、習慣的に行うことで一回の作業も楽になります。

洗剤(中性洗剤でも可ですがチェーン用のものがベスト)

ブラシ(歯ブラシでも可、すでにサビついてしまっている場合はワイヤーブラシなど)

(ペットボトルの水程度で可)

布、ウエス(百均のマイクロファイバー雑巾で可、破れやすいペーパーやほつれて繊維が絡みやすいものはおすすめしません)

グリス(スプレータイプがおすすめ、チェーンルブと記載があるものを用意)※油汚れを流しても問題無い場所で作業を行いましょう ※室内で行う場合は、ダンボールやビニールシートを引きましょう

手順①チェーンの洗浄

チェーンに洗剤を塗布

洗浄の手順

チェーンを回しながら洗剤等を塗布し、少し放置する

チェーンの隙間まで汚れが酷い時はブラシ使用

水で洗い流す (ペットボトルの水で可)

内部のプッシュやローラーについた汚れも落とす

十分に水分を乾かした後に注油を行います。

洗浄には古いグリスを落とす意味もあります。古いグリスが残ったまま新しいグリスを注油するとかえって状態を悪くする要因となってしまいます。 古いグリスが残っているとスプロケット等(後輪の歯車の部分)に古いグリスが固まって付着したままになってしまい、チェーンののびを引き起こす原因となります。

 手順②チェーンのグリスアップ(注油)

注油の手順

下にこぼれない様にチェーンの下にウエス(布)をあてる ※雑巾やタオルだと繊維を巻き込んでしまいますので使用しないで下さい

ペダルを逆方向に回しチェーンを回しながら油を塗布 リンク部分(チェーンのつなぎ目部分)を中心に行って下さい ※ボトルタイプを使う場合はコマの部分を中心に塗布

余分な油はウエス(布)でしっかりふき取る 余分な油が多いとホコリや砂等が付きやすくなる原因になります

フロント、リア共にシフトチェンジしチェーンを回転、スプロケット(後輪の歯車)にもなじませる

手順③確認

注油まで完了したら目や耳、実際に動作させてみて確認します。 久しぶりのメンテナンスだと、スムーズにチェーンが動くようになり気持ちいいと思います。

異音がないか確認(前後スプロケット(歯車)、チェーン等から)

チェーンの動きがスムーズか

余分な油はないか

メンテナンス前

メンテナンス後

しっかりメンテを行うことでここまできれいに!

シフトチェンジをし、チェーンとギアがうまく噛み合わない場合はチェーンが伸びてしまっている可能性が高いので、自転車店で改めて点検してもらいましょう。

まとめ

はじめはスムーズにできないかもしれませんが、2度3度とお手入れをすればチェーンのメンテナンスは慣れて手早く作業できるようになると思います。 汚れが溜まる前に定期的にお手入れを行い、快適な状態で自転車に乗りましょう。