電動自転車の交通ルール

子ども乗せ電動自転車の転倒事故の現状と、正しい乗せ降ろし方法の説明

子ども乗せ電動自転車の転倒事故の現状と、正しい乗せ降ろし方法の説明

「子どもを保育園に預けるために久々に自転車に乗る」、というパパママも多いのではないでしょうか。
転ばないように運転中は気をつけるとは思いますが、停車中も注意が必要です。
子ども乗せ自転車では、停車中の事故も多く、1歳、2歳に限っては走行中よりも停車中の事故件数の方が上回っております。

今回は、子ども乗せ自転車の停車中の事故と、それを防ぐための正しい乗せ降ろしの仕方についてご説明します。

子ども乗せ自転車の停車中事故の実態

東京消防庁の緊急搬送データによると、平成23年から28年の間で子ども乗せ自転車の事故が1,349人救急搬送されており、そのうち1,224件の理由が「落ちる」・「転ぶ」となっております。
また、年齢で見ると1歳、2歳が圧倒的に多く、保育園の送り迎えを開始する人が増え、親子とも慣れていないことで事故が発生しているのではと思われます。

1歳と2歳については走行中よりも停車中の転落事故が上回っています。

1歳:走行中 80件 停車中 84件
2歳:走行中 85件 停車中 105件

事故の件数からも停車中時も気を付けなければならないことが分かります。

停車中の事故の具体例

ではどういったケースが有るのか、具体的な例を記載します。

①子どもの乗せおろし中に転倒
下の子をフロントチャイルドシートに座らせたあと、上の子をリアチャイルドシートに乗せようとしたタイミングで自転車が転倒。フロントに乗せていた下の子が地面に頭部を強打。

②荷物を優先したことによる転倒
子どもを座らせたままフロントチャイルドシートのシートベルトとヘルメットを先に外し、荷物を下ろそうとした際に自転車が転倒。子どもが顎を強打した。

③子どもを乗せたまま自転車を離れ転倒
駐車場でリアチャイルドシートに子どもを乗せたまま、親が一時的にその場を離れた間に自転車が転倒。子どもは腕と頭を強打。

荷物が引っかかって、子どもが座りながら暴れて(動いて)、強風で、近くにいた方が自転車と接触してなど、ちょっとしたことで自転車がバランスを崩すことで転倒は起こり得ます。

停車中の転倒事故を起こさないために!子ども乗せ電動自転車の乗せ降ろし

では停車中の事故をできる限り減らすためにどうすればいいのか、乗せ降ろしについてご紹介します。

乗せる前の準備

①両足が踏ん張れるよう自転車のサドルの調整
乗車中、子どもが動いて多少左右にバランスが崩れても支えられるよう、両足とも踏ん張れるようサドル位置を調整しましょう。

②平らなところに自転車を移動する
傾斜があるところや、ぬかるみなどはバランスを崩す可能性が高いので避けてください。
平らで硬い道路などに自転車を準備してください。
また、お店などの駐輪場の場合、接触の可能性もあるのでスペースのあるところに移動してください。

③ハンドルはまっすぐに、ハンドルロックの確認
ハンドルは車体に対してまっすぐにし、ハンドルロックがかかっていることを確認してください。

④お子様にヘルメットを装着
必ず乗せる前にヘルメットを装着してください。
万が一停車中に転倒した際も頭部を守ってくれます。
また、サイズが合ったものを選び、正しくかぶせてください。

乗せる順序

①倒れそうになってもすぐに支えられる位置に立つ

②大きい子を後部チャイルドシートに乗せる
必ず抱っこして乗せるようにし、お子様自身で乗ることは避けてください。
また、ベルトが締まっているか確認しましょう

③小さい子を前部チャイルドシートに乗せる
大きい子を乗せてから小さい子を乗せます。
ベルトと、セーフティーガードがちゃんと締まっているか確認しましょう。

④スタンドを上げ、パパ、ママが乗車
必ずスタンドを上げてから乗車しましょう。

降ろす順序

①倒れそうになってもすぐに支えられる位置に立つ
平らなところに停め、ハンドルも真っすぐにしましょう

②前に乗っている小さい子を降ろします
※ヘルメットは外さないでください

③後ろの子を降ろします
必ず抱っこして降ろすようにしてください。
お子様自身で降りようとすると転倒する可能性があります。

④お子様を降ろし、安全な場所でヘルメットを外す
自転車のそばだと自転車が倒れて来る可能性があるので、自転車から離れてからヘルメットを外すようにしましょう

※自転車を離れなければならない場合、面倒でも必ずお子様を降ろし、一緒に行動するようにしましょう。

まとめ

子ども乗せ電動自転車は、走行中だけではなく乗せ降ろしの時も十分注意が必要です。
お子様と毎日元気に過ごせるよう、安全な乗り方を意識しながらご利用ください。

もし交通ルールや自転車の乗り方、少しでも不安なことがあれば、お気軽にNORUDEにご相談ください。