電動自転車の交通ルール

自転車の交通事故とヘルメットの重要性

自転車の交通事故とヘルメットの重要性

令和4年中の東京都の交通事故数は30,170件で、その内半数近くの46%が自転車が関与した事故となっております。 また、事故数も年々増えており、ここ5年で自転車が関与する交通事故の割合も10%以上も増えております。

東京都全事故件数表全事故に対する自転車関与率の推移グラフ

では、自転車事故はどういうものが多いのか、中身を見ていきましょう。 自動車がテクノロジーの進歩に合わせ事故数が減っている中、自転車の事故数は年々増えています。 NORUDEユーザーの皆様に安全に乗っていただくために、自転車の事故についてお伝えします。

自転車事故の内容

自転車の事故の約80%が自動車との事故で、事故の内容としては「出会い頭の衝突」が約50%、その次に右折時、左折時の衝突が約15%程度となっています。 更に以下のような法令違反が事故に繋がっています。 (自転車乗用車の法令違反別事故の上位3項目)

  • 安全運転義務違反(60.1%)
  • 交差点安全進行義務違反(15.5%)
  • 一時不停止(7.9%)

圧倒的に多い「安全運転義務違反」の中身を見てみましょう。

安全運転義務違反とは

安全不確認
前方や後方、左右の安全確認が不十分な場合。

ハンドル操作不適
片手運転など、他人に危害を及ぼすような運転をした場合。

前方不注意
脇見運転などで前方への注意を怠り、他人に危害を及ぼすような危険な運転をした場合。

動静不注視
車や歩行者など相手の存在を認識しているのも関わらず、危険はないだろうと判断して、相手の動静に対する注視を怠る様な運転をした場合。

ブレーキ操作不適
ブレーキの掛け方が甘い等、他人に危害を及ぼすような運転をした場合。特にこの中でも「安全不確認」が約45%と多く、安全確認の重要性が分かります。

  • 交差点に進入するする際はしっかりと減速して左右の確認を行う。
  • 走行中進路変更する際は後ろも必ず確認する。

ちょっとしたことで事故は避けられますので、安全確認する習慣をつけましょう。

自転車の事故とヘルメットの重要性

警察庁のデータによると2022年までの5年間で自転車事故での死亡事故は2005人、その半数を超える1116人が頭部への致命傷で亡くなりました。 この死亡した人のうちヘルメットを着用していたのはわずかに43人のみでした。

ヘルメット着用率グラフ

ヘルメット着用率グラフ

2023年4月からヘルメットの着用が努力義務になりましたが、ヘルメットがいかに有効かが分かるかと思います。 自治体によってはヘルメット購入の補助金があったり、安全運転講習会に参加すると補助券が貰えたりしますので、気になる方はお住まいの自治体に確認してみて下さい。

まとめ

自転車での安全運転、ヘルメット着用の必要性が伝わったかと思います。 NORUDEも安全運転の啓蒙に力を入れており、安全運転資料の配布、安全運転イベントを開催しています。 この記事を読むことで、ご自身の運転を見直すきっかけとなれば幸いです。 電動自転車は重量もあり、事故を起こしたときにぶつかられた側もぶつけた自分も大きな怪我や死亡につながる可能性があります。 車の運転と同じようにしっかりと安全確認を行い、気を抜かずに運転するようにしてください。