電動自転車のバッテリーの事故や危険性について解説します。しっかりした知識を持って事故やトラブルにならない様に気を付けましょう
「電動自転車のバッテリー事故はどんな時に発生するのだろう」
電動自転車のバッテリーによる事故の多くは、不適切な方法で使用している時に起きています。
事故やトラブルを発生させないためにも、どんな時に発生しているのか、発生させないための対策を知っておくことが大切です。
電動自転車のバッテリー事故や危険性、事故を発生させないための対策や事故が発生した時の対処法について解説します。
普段から電動自転車に乗っている方や、電動自転車の購入を検討している方は、ぜひ最後まで読み、安全に電動自転車に乗りましょう。
電動自転車のバッテリー事故はどんな時に発生している
電動自転車のバッテリー事故は、頻繁に起こるものではありません。取扱説明書に記載されている通り、正しく使用していれば基本的には安全であり、不安に思う必要はありません。
ただし、不適切な方法で使用を続けている場合や、バッテリーに異常がある場合は事故が発生する可能性が高まります。
実際に、どのような時にバッテリー事故が発生しているか知っておきましょう。
バッテリーを充電しているとき
電動自転車のバッテリー事故で多いのが、充電をしている時です。過充電や不適切な方法での充電器の使用が原因となり、バッテリーが加熱し発煙や発火してしまいます。
充電中の異臭や異音、バッテリーの膨張がみられる場合は、直ちに充電を中止し、電動自転車を購入した店舗やメーカーへ相談する必要があります。
また、電動自転車のバッテリーに異常が発生していると寿命が縮んだり、発煙や発火などの事故を引き起こしたりする可能性が高くなるため、注意をしましょう。
自転車を駐輪しているとき
電動自転車のバッテリーは、使用していない時にも事故が発生しています。バッテリーは高温に弱いため、直射日光の当たる場所や高温の場所へ長時間駐輪することで、異常なほどの熱を持ち発煙や発火することがあるのです。
また電動自転車が倒れた時、強い衝撃を受けるとバッテリーが破損や発火をすることもあります。
不在時にバッテリー事故を発生させないためにも、電動自転車の駐輪場所には配慮が必要です。
バッテリー事故が 起こりやすい駐輪場 |
・直射日光が当たる ・気温が高い ・駐輪自転車で混雑している |
バッテリーを廃棄処分したとき
電動自転車のバッテリーは、強い衝撃や圧力を与えることで発火や爆発が発生する恐れがあります。
一般ゴミや不適切な方法で処分してしまうと、圧縮や破損によって発煙、発火などバッテリー事故の原因となります。
バッテリーを処分する時は、「1個くらい大丈夫だろう」「ゴミ処理上で分別されるだろう」などと適当に捨てるのではなく、メーカーや行政が推奨する方法で処分をしましょう。
電動自転車のバッテリー事故を発生させないための対策
電動自転車のバッテリー事故を発生させないための対策は、以下の5つです。
1.純正バッテリーを使用する
2.異常があれば使用しない
3.取扱説明書に従う
4.長時間直射日光に当てない
5.強い衝撃を与えない
それぞれについて、詳しく解説していきます。
1.純正バッテリーを使用する
メーカーが販売している純正品は、品質管理が徹底されており、安全性が保証されています。反対に、非純正品や中古品は、品質や安全性に問題があることも少なくありません。
2023年5月に発生した電動自転車のバッテリーが爆発した事故では、非純正品を使用していたそうです。
電動自転車のバッテリーを交換、追加購入する時は、メーカーから販売されている純正品を選びましょう。
2.異常があれば使用しない
電動自転車のバッテリーに異常がある場合は、使用を中止しましょう。バッテリーに現れる異常には、以下のようなものがあります。
・バッテリーが膨らむ
・異音がする
・異臭がする
・バッテリーが触れないほどの熱をもつ など
使用中止後は、電動自転車を購入した店舗や電動自転車メーカーに必ず問い合わせを行い、点検を受けましょう。
バッテリーの異常を放置すると、発火や爆発の危険性が高まります。
3.取扱説明書に従う
電動自転車のバッテリーを長持ちさせ、安全に使用するためには、取扱説明書に従いましょう。
取扱説明書には、バッテリーの使用方法やメンテナンス方法が詳しく記載されており、適切な充電方法や保管方法を守ることで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
また、バッテリーの取り扱いに関する注意事項なども記載されています。これらをよく読み、内容を理解した上で使用を開始することで、安全かつ効果的にバッテリーを利用できます。
4.長時間直射日光に当てない
電動自転車のバッテリーは、高温環境下での使用や保管によって劣化が早まり、事故の原因にもなります。
直射日光が当たる場所に長時間放置すると、バッテリーの温度が上昇し、内部の劣化が進むだけでなく、発火などの危険性もあります。
バッテリーを長持ちさせるためには、できるだけ涼しく乾燥した場所で保管することが重要です。特に、自転車を長時間直射日光の当たる場所に置く場合は、バッテリーを外しておきましょう。
5.強い衝撃を与えない
バッテリーへの強い衝撃や圧力は、発火や発煙の原因になります。電動自転車からバッテリーを取り外す時や、荷物の多いカバンに入れる時には、注意が必要です。細心の注意を払い、慎重に扱いましょう。
また、バッテリーを処分する際も適切な方法で行う必要があります。燃えるゴミとして自治体のごみ収集に出すのではなく、必ず専門の回収業者や指定のリサイクルセンターに持ち込んで、安全に処分をしましょう。
電動自転車のバッテリー事故が発生した時の対処法
もしも、バッテリー事故が発生した時は被害を拡大させないために適切に対処する必要があります。
1.安全を確保する
2.緊急連絡先に通報する
3.専門業者に問い合わせる
1.安全を確保する
火災はいつ大きくなるか分からないため、安全の確保が最優先です。火災現場からは十分な距離を保ち、煙を吸わないように注意しましょう。
周囲に人がいる場合は、迅速に火災の発生を知らせ、避難を促してください。火が消えた後も、再発火の可能性があるため、決して近づかないようにしましょう。
安全に対応するためにも、常に冷静な判断を心がけ、適切な行動をとることが重要です。
2.緊急連絡先に通報する
安全の確保ができたら、火災が大規模になる前に119番に通報しましょう。通報時には、火災の発生場所、状況、バッテリーの種類など、できる限り詳しい情報を伝えることが重要です。
これにより、消防隊が迅速かつ適切に対応できるようになります。通報が遅れると火災の拡大や被害の増加に繋がるため、発生を確認したらすぐに行動することを心がけてください。
迅速かつ正確な通報が、被害の最小化に役立ちます。
3.専門業者に問い合わせる
事故が収束したら、購入した自転車店やバッテリーメーカーに問い合わせを行い、同様の事故が発生していないか確認をしましょう。バッテリーの設計不良が原因によって、事故が発生している可能性もあるからです。
事故が発生した状況を正確に伝え、必要があれば専門業者にバッテリーを確認してもらいましょう。
また、事故が発生したバッテリーの廃棄方法についても、専門業者の指示に従って適切に処理する必要があります。
まとめ
電動自転車のバッテリー事故が発生するタイミングや発生させないための対策、事故が発生した時の対処法について解説しました。
安全に電動自転車に乗るためにも、取扱説明書に記載されている使用方法や注意事項を守りましょう。
また、異常を感じた時には早めに専門家に相談するのがおすすめです。電動自転車のバッテリー事故を発生させないためにも、今回の記事でご紹介した内容を参考にしてみてください。
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