海外の電動自転車を購入する場合の注意点や違いを、日本製電動自転車を扱っている専門店スタッフが解説します。
電動アシスト自転車の購入を考えた時に、海外メーカーのものが気になったことはありませんか?
「海外メーカーの電動アシスト自転車ってどうなの?」「国内メーカーとの違いはあるの?」など悩んでしまうこともあると思います。
そんな疑問を解消するため、国内メーカーの電動アシスト自転車を取り扱う自転車屋が、海外製の電動アシスト自転車を徹底解説します。
国内メーカーとの違いや購入の時の注意点などを紹介しますので、参考にしてみてください。
そもそも電動アシスト自転車ってどんな乗り物?
電動アシスト自転車とは、モーターが漕ぐ動作を補助してくれる自転車のことを指します。
1993年にYAMAHAが「PAS」を世界新商品として初めて商品化しました。電動アシスト自転車は、実は日本生まれの乗り物です。
普通の自転車では登り切ることが厳しい坂道でも楽に進める画期的な自転車として、老若男女問わず幅広い層に支持されてきました。子どもを乗せて走行する際、安定感のあるスムーズな走行ができることも人気の理由です。
欧州では電動アシスト自転車のことを「e-Bike」と呼び、機能やデザインも多様化しています。
日本でも「e-Bike」という言葉が普及しつつありますが、欧州とは異なりスポーツタイプの電動アシスト自転車を指します。
Panasonic、YAMAHAでも日常利用の電動アシスト自転車とは別にそれぞれXEALT、YPJといったe-Bikeブランドを展開しています。
日本の電動アシスト自転車と海外の電動アシスト自転車の特徴を比較!
では、国内メーカーの電動アシスト自転車と海外の電動アシスト自転車の特徴を比較していきましょう。
どちらがご自身の使い方や生活に合っているか想像しながらチェックしてみてください。
日本の電動アシスト自転車の特徴
日本の電動アシスト自転車は、初の電動アシスト自転車がYAMAHA「PAS」であったように、ママチャリや子ども乗せタイプなどの日常利用のものが主流です。
国内メーカーのものは、取扱店舗が多いので近所の自転車屋やホームセンターなどでも気軽に購入できます。
また、取扱店舗であれば部品の供給もスムーズなので、もしもの時に修理対応できる店舗がほとんどです。PanasonicやYAMAHA、ブリヂストンなどの有名メーカーに加え、価格帯の低い国内メーカーもあります。
購入や修理に困ることはありませんが、デザインは同じようなものが多いという印象を持つ人もいるかもしれません。
海外の電動アシスト自転車の特徴
海外では、ロードバイクやクロスバイクといったスポーツタイプの電動アシスト自転車が主流です。
日常利用に適したシティタイプは、BENELLIやBESVといったメーカーから発売されています。シティタイプのものでもデザイン性に富んだものが多い印象です。
しかし、実用面ではチャイルドシートの装着に適さないことが難点といえます。一部装着できる車体もありますが、日本のものよりもかなり簡易的なシートのため、安全面を重視したい場合には不向きといえます。
また、日本では取り扱っていない部品が使われていることも多く、修理できる店舗も限られてしまうのが現状です。
バッテリーやモーターなど、消耗部品が多い電動アシスト自転車にとって、修理が簡単にできないのは大きなデメリットといえます。
海外の電動アシスト自転車を購入する時の注意点
海外の電動アシスト自転車を購入する際、どのような点に注意すればいいでしょうか。
購入前に必ず知っておきたい注意点をまとめました。
日本の公道を走れるか
日本では、道路交通法で公道を走れる電動アシスト自転車の基準が決められています。
公道を走れる基準は以下の通りです。
- 乗っている人がペダルを漕がないと走行しないもの
- アシストの比率が最大で人力:電動力=1:2であること
- アシストは24km/hまでであり、それを超えるとアシスト機能が停止すること
(参考:国民生活センター「道路交通法の基準に適合しない電動アシスト自転車に注意」)
海外の電動アシスト自転車は、製造国の基準でつくられているため、上記のような日本の基準に当てはまらないことがあります。
この基準に当てはまらない場合、せっかく買っても公道を走行することができません。購入前に日本の公道を走れるものなのかを必ずチェックしましょう。
運転のしやすさ
安全に乗るためにも、乗りやすさに注目してください。
海外で主流であるスポーツタイプは速度が出やすいことはもちろん、シティタイプでも、タイヤの大きさや車体のサイズ感によって、速度が出やすさや操作のしやすさなどが変化します。
ハンドルの幅や車体の重さなど、自分で運転するのに不自由な点がないかを確認してから購入しましょう。
修理可能な店舗が近くにあるか探す
購入を検討している車種を修理できる自転車屋が近くにあるかを探しておくと安心です。
海外メーカーのものは部品の取り扱いがないことがあるので、どこでも修理できるわけではありません。しかし、使っていくうちに故障や不具合はどうしても出てきてしまいます。
そのため、自分で持っていける範囲に修理可能な店舗があるかを事前にチェックしておく必要があります。
店舗で購入する場合は、修理可能なことが多いので、できれば店舗で購入することがおすすめです。また、店舗によっては独自の点検サービスなどが受けられることもあります。
防犯登録を忘れずに行う
ネットで購入した場合は、自分で防犯登録をしなくてはなりません。
電動アシスト自転車は人気な上、海外のものはデザインが目立ちやすいので、盗難にあう可能性が高まります。手元に届いたらすぐに防犯登録を行いましょう。
また、防犯登録だけでなく、ワイヤー錠なども使用して盗難対策を万全にしておくと安心です。
国内メーカーと海外メーカーだとどっちがいいの?
デザインを重視したいのであれば海外の電動アシスト自転車もいいかもしれません。しかし、機能面を重視するのであれば、国内メーカーの方が手間なく安全に乗ることができます。
海外の電動アシスト自転車の場合、公道の走行が可能かどうかや修理できる店舗があるかなど、購入前に調べなくてはならないことがたくさんあります。それに比べ、国内メーカーであれば、公道の基準や修理に関しての心配をする必要がないので安心です。
そして、なんといっても子どもを乗せることを考えるのであれば、チャイルドシートの安全面などから国内メーカー一択といっても過言ではありません。国内メーカーなら、メーカー保証もついており、アフターケアも十分に受けられます。
総合的に考えて、日本で日常使いとして安心して乗るなら、実用性と安全、保証を兼ね備えた国内メーカーが断然おすすめです。
まとめ
海外の電動アシスト自転車は、デザインが豊富で魅力的ですが、日本で乗れないものもあるので、しっかりとした下調べが必要です。
一方、国内メーカーであれば、問題なく走行できる上、安全性も高いので日常的に安心して乗ることができます。
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